線香は三本立てるのが本当?
一般に線香は一本、あるいは三本立てなければいけないとされている。
仏にお供えして、霊を弔うという焼香の本来の主旨からすれば、線香を何本たてようと関係ないのだが、日本では仏教の宗派によって、本数が決められている。
禅宗では二本でも三本でもよいが、一本が普通である。一本は一心に通ずるという。一心とは、二心ない仏だけの世界という意味だ。
真言宗は三本である。三本は仏・法・僧の三宝をあらわすという。真宗や日蓮宗では、線香を立てずに二つか三つに折って香炉に寝かせる。問題なのは線香の本数ではなく、仏を信じ、霊を弔うという心ではないかと思うのだが。