30代のやってはいけない冠婚葬祭作法

知らないではすまされない「冠婚葬祭」マナー

覚えておきたい婚約・結納





スポンサーリンク


■互いへの責任が生まれる婚約

 

結婚の意思をかためた2人が、そのことを周囲の人に知らせるのが「婚約」です。2人の間の話が公然のことになって初めて、婚約したことになります。婚約によって、互いの間には法律的な意味もふくめて責任感が生まれます。

 

万が一トラブルになった場合も、口約束だけでは責任の所在を求めにくいものです。見合い結婚にかぎらず、正式な婚約は必要なものでしょう。

 

 

■「結納」は婚約のもっとも正式な形

 

婚約したことを周囲に明らかにするには、結納、婚約式、婚約披露パーティー、婚約通知など、いくつかの方法があります。

 

この中で、もっとも正式で伝統にのっとった形が「結納」ということになります。結納は、「結納金」としての現金や結納品を取り交わす、あるいは贈ることによって、婚約が成立したものとみなす日本伝統のやり方です。

 

このとき、互いの親や仲人が立ち会うことによって、婚約の証人になります。結納の形式は、地方によって習慣が違いますし、人によっても考え方はさまざま。前もってよく話し合うようにしますが、両家の考えにへだたりがある場合は、仲人が間をとりもって進めます。

 

■仲人を決定する

 

見合いの場合なら、世話人にひきつづき頼むのか、あるいは別の人にあらためて依頼するのかを相談します。恋愛結婚の場合は、仲人を立てずに本人と両家だけで進めることもありますが、頼まれ仲人を依頼する場合もあります。

 

このときも、婚約の仲人としてなのか、結婚式の媒酌人まで依頼するのか、婚約のスタイルはどの形をとるのかなど、きちんと決めてから依頼しましょう。

 

結納のスタイル

 

結納にはいくつかの形式がありますが、大きく分けると次のようになります。

 

◎仲人による両家往復型

 

もっとも正式なもので、仲人が両家を往復します。仲人は男性側から結納品を受け取り、女性側へ届けます。次に、女性側から受書や結納返しを受け取り、男性側へ届けます。最後に、男性側の受書を女性側へ届けます。場所は、両家の自宅ということになります。

 

◎仲人が使者になる簡略型

 

仲人は男性側から女性側へ結納品を届けて納めます。仲人の移動は片道のみで、結納の場所は女性宅になります。日をあらためて、女性側から男性側への御袴料を納める場合もあります。

 

 

◎両家集合型

 

決めた場所に、本人たちとそれぞれの親、仲人が一堂に会して行います。場所は女性宅か仲人宅、またはホテルや料亭になります。現在、もっともポピュラーなスタイルです。