これは意外!?〝おれ〟〝おまえ〟
〝おれ〟という言葉は、江戸時代の男は使わなかった。なぜならこの時代には、〝おれ〟は女性言葉だったのである。
〝おれ〟の語源は、一人称代名詞の〝あれ〟が変化してできたもの。
どういう経路をたどってか、いつしか女性が自分のことを〝おれ〟というようになった。
今でも山村に行くと自分のことを〝おれ〟というお婆さんがいるのは、その名残り。
ちなみに現代人が親しい目下の者に使う〝おまえ〟は、昔は最高の敬語だった。
当初は〝御前様〟が正式で、この〝様〟は内裏様から由来したものであった。
今日人を呼ぶのに、一般的な〝さん〟はこの〝様〟がなまったものなのである。