30代のやってはいけない冠婚葬祭作法

知らないではすまされない「冠婚葬祭」マナー

八月になってからのお中元はタブー





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中元といえば、毎年六月はじめから恒例のデパート商戦が開幕となる。

 

中元の品揃えを競った新聞の折り込み広告がさかんになり、休日のデパートの混みようは、テレビのニュースにもしばしばとりあげられる。

 

しかし、中元のそもそもの起源は中国の暦にあった。一月十五日を上元、七月十五日を中元といい、十月十五日を下元ということに由来している。

 

故事によれば、これらを三元と呼び、祝ったということだ。中元だけが日本で根づいたのは、旧盆の時期と重なったからと考えられている。

 

日頃の感謝をこめて、人から人へと贈られる習慣は、室町時代以降にはじまった。本来、中元は七月十五日。夏にする贈り物全般をさしていると思っていたら、大きな誤解である。

 

お中元として贈るなら、八月に入ってからでは遅く、失礼にあたる。また、盆と関係があると思いこんで、現在の月遅れの盆にあわせて持っていったのでは、「お中元」としての意味はもたなくなってしまうということだ。

 

中元のつもりならば、あくまでも七月十五日まで。七月に入ったら、いつでも届けられるように早目に用意するにこしたことはないだろう。

 

ちなみに、七月十五日を過ぎたら「暑中御見舞」として贈るようにする。また「残暑御見舞」は八月七日の立秋の頃からで、たとえまだ暑いさかりでも、こう記すのがマナーといえる。