30代のやってはいけない冠婚葬祭作法

知らないではすまされない「冠婚葬祭」マナー

四足を食べたら参詣するな





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周知のように、日本では江戸時代までは〝肉食〟が固く戒められてきた。

 

誤解している人も多いようだが、この場合の〝肉〟とは鳥獣肉全般を指すのではなく、主として牛、豚類である。鳥をはじめ、狸、猪、鹿などは比較的食されていたようだ。

 

とはいえ、〝四足を食べる〟という行為は現在ほど日常化しておらず、昔の人には多少なりとも抵抗感があったことは想像に難くない。

 

室町時代に制定された「服忌令」というきまりの中にも、〝肉食〟の禁忌についてのくだりがみえる。たとえば、「猪・鹿を食べた人は五十日の間は参詣するな、相火(その同じ火で料理したものを食すること)の人は三十日間、又相火の人は二一日間、参詣を遠慮せよ……」というのだ。まだまだある。

 

「四そく(よつあし)の肉を食べたら、七日すぎてから社参せよ、鳥であれば三日待て……」などといった具合に細かくきまりを定めていたのだ。

 

今日の私たちの生活感覚からすると、どれもこれも一笑に付すべきものだが、当時の人たちにとっては、〝四足を食らう〟ということは、それほどの覚悟を要したのであろう。食べたい物を好きなように食べることができる我々は、いい時代に生まれたようだ。

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