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墓地で転ぶととんだことになる?





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彼岸になると、家族そろって墓参りする人は多い。日頃、ご無沙汰をしているので、この時期くらいは、殊勝な気持ちになって、祖先の霊を弔うのだろう。

 

生前、酒好きだった人には酒をという具合に、先祖の好物を持っていく。先祖の霊を大切にする気持ちはいつまでも持っていたいものだ。

 

この日ばかりは、日頃、遊びまわっている子供たちも神妙な顔をして、拝んでいる。なかなか、心暖まる風景だ。

 

ところで、「墓地で転ぶと二年以内に死ぬ」という言い伝えがある。せっかくの墓参りに水をさすようだが、これは墓地が、死者の霊がただよう穢れた場所であるという考えからでたものらしい。

 

もっとも、昔の墓地とは、現在のように、きれいに整理されていなかった。小さな石を墓のめじるしとして置いていたらしく、そのような場所で転ぶということは、たしかに危険であっただろう。

 

しかし、転ぶ時は、どこで転んでも危険にかわりはなく、墓地だけをとりたてていうことはないだろう。

 

近頃の墓地は十分、区画整理されており、郊外の住宅地といった観さえある。墓地の様相も随分と変わってきた。このような迷信もいつかは忘れさられる時がくるのだろうが、先祖を敬う気持ちだけは、忘れたくないものだ。