30代のやってはいけない冠婚葬祭作法

知らないではすまされない「冠婚葬祭」マナー

袱紗はつけたまま差し出してはいけない?





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袱紗は、絹やちりめんで作った小さな方形の風呂敷。

 

ふだんはあまり使われないが、結納や結婚祝いなどの儀礼的な贈答のときには、袱紗をかけて持参する。

 

しかし、差し出すときには袱紗をつけたままではいけない。取りはずすのが、関東のしきたりである。

 

袱紗には、ふつう贈る側の家紋も染め抜いてあり、先方もそのままもらうわけにもゆかず、結局は返すことになるからだ。

 

そして、「返す」ことは「嫁を返す」ことにつながるので、縁起が悪いとタブー視されたのである。しかし、これは袱紗の作法に不慣れな東京人が考え出した語呂合わせに過ぎない。

 

もともと江戸を中心とする武家礼法では袱紗を用いずに、進物は白木の献上台にのせ、あらわにしたまま台ごと差し上げていた。袱紗を用いるのは、京を中心とする公卿作法。

 

白木の献上台は使わずに、家紋入りの黒塗りの盆に進物をのせ、その上から袱紗でおおって差し出していたのだ。

 

だから、袱紗はもちろん、盆も返さなければならない。返すときは盆の上に袱紗を裏返しにのせて返していたのである。

 

袱紗はちり除けのため平安朝の頃から公卿の贈答に用いられてきた。現在では、その上に風呂敷で二重に包むので、ちり除けというより、贈り物をむき出しに見せないための儀礼となっている。

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