30代のやってはいけない冠婚葬祭作法

知らないではすまされない「冠婚葬祭」マナー

喪服の上には喪章をつけるものではない?





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身内の弔事は思いがけずやってくることが多い。まさかのために、喪服の一着ぐらいは、用意しておきたいものである。

 

弔事には昔からタブーが多く、一般によく知られていないものもある。例えば、「喪服の上に喪章をつけるものではない」というタブーをご存知だろうか。喪章は、喪服に着がえる時間がなく、平服で会葬しなければならないときに、喪服の代わりとしてつけるものである。

 

喪章の本来の意味を知らない人が多いのか、よくこのタブーをおかしている人を目にする。今日では、葬儀に礼装で参列することは一般的となっているが、喪服の本来の意味を考えると、一般の会葬者は平服でもさしつかえないのだ。

 

喪服とは、文字通り喪に服している間に着ているもので、もともとは遺族に限られていたのである。喪中も現在では、四九日の満中陰までになっているが、昔はもっと長かった。

 

とくに親の喪は一年間として、その間いっさいの祝いごとから遠ざかった。昔は喪中の期間中は、遺族は喪屋を建てて住み、母屋には住まなかった。

 

それほど喪のタブーは徹底していたのである。この長い喪の期間に喪服を着たままでいると、日常生活に支障があることから、ふだん着に喪のしるしをつけた。これが喪章のはじまりなのである。