30代のやってはいけない冠婚葬祭作法

知らないではすまされない「冠婚葬祭」マナー

身内に死者が出た場合は忌み明けまで人に会わない?

身内に死者が出た場合は、一定の期間喪に服さなければならない。 これを一般には黒不浄、黒穢れと呼んでいる。特にその死が不慮の事故であったり、病気によるものの場合の忌みは厳重に守られてきた。 喪中期間をブク、ヒカガリというが、この間は忌屋にこも…

お供えの花は仏に正面を向けて供えてはならない?

仏前に供える花 よく注意して見ると、みな仏に背を向けて置いてある。なぜ正面を向けて、花を供えてはならないのだろうか。 仏教では「華は慈悲を生じ、瞋りを消滅する故に忍辱を表す」(真俗仏事編)という。 忍辱とは、さまざまな迫害や辱しめにあっても、…

お灯明を吹き消すと火が穢れる

今でこそ仏壇のある家は珍しくなったが、昔は必ず家を建てる際は仏間をつくり、立派な仏壇をかまえたものである。 仏壇が急速に普及したのは江戸時代。仏壇のない家は邪宗門とみなされるようになってから、どこの家も置くようになった。 仏壇といえば、これ…

葬式で黒以外の喪服はいけないか?

なぜ喪服には黒を使うのだろうか。日本人は昔は白の喪服を着用していた。白は汚れのない清浄の色、神の国の色であった。 葬式とは、死者を神の国に送り出すための儀式、だから会葬者は神の国の色、すなわち白い喪服を着用していたのである。 黒の喪服が入っ…

喪主は弔問客を見送らない?

葬式に際して駈けつけた弔問客は、ふつう喪主とゆっくり話す時間はない。 弔問客の数が多ければなおさら、挨拶すらできない場合もある。時が時だけに、弔問客もつもる話は控えて、遺族に慰めの言葉をかけるぐらいにとどめたい。 また、喪主や遺族にしても、…

死亡通知は一人で行ってはダメ?

現代は、高度情報化時代。電話一本でほとんどの用が足りてしまう。近頃の若い人たちは手紙さえ書かなくなっている。 恋文という言葉も最近は流行らない。活字離れというか、いささか情けない時代だ。こうやって文章を書いていることも心もとなくなってきた。…

結婚披露宴で参列者は白を着てはいけない?

結婚披露宴の招待状をもらうと、その日からとたんに気になり出すのが当日の服装。男性の式服といえば、おおかた黒の上下に白ネクタイときまっているから、この場において悩むのはもちろん女性が圧倒的だ。 とくに最近は披露宴の形式もさまざま、場所もホテル…

友引の日には葬式を出してはいけない?

ちょっと気のきいた暦には、六曜が記されている。先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口という例のあれである。 いろいろな意味づけがされてはいるが、実はこの起源は、判然としていない。一説には、中国から伝播したものだという説もあるが、名称が変化してい…

袱紗はつけたまま差し出してはいけない?

袱紗は、絹やちりめんで作った小さな方形の風呂敷。 ふだんはあまり使われないが、結納や結婚祝いなどの儀礼的な贈答のときには、袱紗をかけて持参する。 しかし、差し出すときには袱紗をつけたままではいけない。取りはずすのが、関東のしきたりである。 袱…

縁談の席にお茶はよくない?

適齢期という言葉は現代でも根強く意識されている。 それぞれ個人差はあっても、女性の売りどきは二五歳ぐらいがピーク。 これは結婚数の統計を見ても明らかだ。適齢期を単なる女性の商品価値のように捉える人もいるが、それは間違い。 異性に対してうぶで、…

香典返しにはあとに残るものをおくらない

香典という言葉のルーツをご存知だろうか。仏教では三具足といって、香・花・燭、つまりお香と花とともしびが、仏を供養する大事な要素とされている。 その中でもわりあい高価なお香を霊前に供えることは、花やともしび以上に死者へのより深い追善となると考…

喪服の上には喪章をつけるものではない?

身内の弔事は思いがけずやってくることが多い。まさかのために、喪服の一着ぐらいは、用意しておきたいものである。 弔事には昔からタブーが多く、一般によく知られていないものもある。例えば、「喪服の上に喪章をつけるものではない」というタブーをご存知…